11時間50分、乗り換え6回。青春18きっぷだけで大阪から富山へ行けるのは、北陸本線ではなく高山本線を回るルートです。
北陸経由なら6時間30分で行けますが、敦賀から先の三セク運賃4,000円が別にかかります。
ここでは2つのルートの実際の時刻と費用、そして2024年3月に変わった通過特例について紹介していきます。
結論:18きっぷだけで行けるのは高山本線経由です
大阪から富山へ向かう道は2つ。
| ルート | 所要時間 | 乗り換え | 18きっぷ以外にかかるお金 |
|---|---|---|---|
| 高山本線経由(岐阜・高山) | 11時間50分 | 6回 | なし |
| 北陸経由(敦賀・金沢) | 6時間30分 | 4回 | 三セク運賃 4,000円 |

2024年3月16日に北陸新幹線が敦賀まで延びて、敦賀から富山までの在来線はすべて第三セクター鉄道になりました。
福井も金沢もJR線ではありません。北陸経由で富山へ抜けるなら、18きっぷを持っていても4,000円が別途運賃として必要になります。
高山本線は今もJR線のままです。岐阜から高山を通って富山へ抜ければ、追加の運賃はいりません。
その代わり、高山本線は11時間50分かかります。
日帰りはどちらのルートでもできません。泊まる前提で予定を組んでください。
※2026年9月時点。ジョルダンの乗換案内で確認しました。
高山本線経由の乗り継ぎ時刻
2026年9月24日のダイヤで、朝いちから乗り継ぐと次の表のようになります。
| 区間 | 発 → 着 | 列車 |
|---|---|---|
| 大阪 → 米原 | 6:33 → 8:01 | JR京都線・琵琶湖線 新快速 |
| 米原 → 大垣 | 8:03 → 8:37 | 東海道本線(大垣行) |
| 大垣 → 岐阜 | 8:40 → 8:53 | 東海道本線 新快速(豊橋行) |
| 岐阜 → 美濃太田 | 9:07 → 9:45 | 高山本線(多治見行) |
| 美濃太田 → 高山 | 9:54 → 12:34 | 高山本線(高山行) |
| 高山 → 猪谷 | 16:02 → 17:05 | 高山本線(猪谷行) |
| 猪谷 → 富山 | 17:21 → 18:23 | 高山本線(富山行) |
※2026年9月時点。ジョルダンの青春18きっぷ検索で確認したダイヤ
ダイヤ改正で変わるので、出発前に必ず調べ直してください。

所要時間は11時間50分、乗り換えは6回、距離は385.9kmです。
普通のきっぷで同じ道を行くと6,930円かかります。
前半の米原から大垣にかけては、18きっぷの旅でいちばん混み合う区間です。
座り方のコツは青春18きっぷでの移動は米原−大垣間が重要にまとめました。
高山で3時間27分あります
この行程の山場が高山です。12時34分に着いて、次の猪谷行きは16時02分。3時間27分の空白があります。
高山本線の高山から北に向かうには、そもそも列車が1日数本しかありません。
この待ち時間は工夫しても削れません。
高山に少し立ち寄って観光をしたいという人にはちょうどいい長さでもあります。
駅から古い町並みまでは歩いて行ける距離で、昼食を取って町を一周し、戻ってきて16時02分に乗る。
待ち時間を有効活用して観光時間に変えることも可能です。
高山が不要という場合には。ただの待ち時間になるので次に紹介する北陸ルートなどを検討してもよいでしょう。
高山で一泊して、二日がかりで富山へ向かうという組み方もできます。
北陸経由は三セクで4,000円かかります
地図で見れば、北陸を通るほうがずっと近道です。時間も約半分で済みます。
| 区間 | 会社 | 18きっぷ | 運賃 |
|---|---|---|---|
| 大阪〜敦賀 | JR | 使える | 2,310円 |
| 敦賀〜大聖寺 | ハピラインふくい | 使えない | 1,750円 |
| 大聖寺〜倶利伽羅 | IRいしかわ鉄道 | 使えない | 1,330円 |
| 倶利伽羅〜富山 | あいの風とやま鉄道 | 使えない | 920円 |
※2026年9月時点。ジョルダンの乗換案内で確認しました。

三セクの合計は4,000円。18きっぷを持っていても、この分は別に払います。
2026年9月のダイヤ調べると到着時間は次の通りです。
大阪6時33分発で敦賀8時58分、福井10時10分、金沢11時42分着。
金沢12時05分発のIRいしかわ鉄道に乗れば、倶利伽羅から先はあいの風とやま鉄道に直通して富山13時03分着です。
所要6時間30分、乗り換え4回でした。
金沢までの行き方は別の記事でまとめています。
福井までなら大阪から福井へ青春18きっぷで行く方法
2024年3月に通過特例の区間が変わりました
青春18きっぷには、三セクの一部を通り抜けられる特例があります。
ここが旧版の記事でいちばん古くなっていた部分です。
現在の公式の記載はこうなっています。
| 会社・区間 | 使える条件 | 降りられる駅 |
|---|---|---|
| あいの風とやま鉄道 富山〜倶利伽羅 | 西富山以遠と、氷見線・城端線または七尾線の駅を移動するとき | 高岡・富山 |
| IRいしかわ鉄道 倶利伽羅〜津幡 | 西富山以遠と七尾線の駅を移動するとき | 津幡 |
| ハピラインふくい 越前花堂〜敦賀 | 越美北線の駅を移動するとき | 越前花堂・敦賀 |
※2026年9月時点、JRグループ公式サイトの記載。いずれも普通列車の普通車自由席に乗ってJR線へ通り抜ける場合に限られます。

大事なのはここから。大阪から金沢を通って富山へ抜ける行き方は、どの特例にも当てはまりません。
条件がどれも「西富山以遠」からの移動になっているためです。だから北陸経由には4,000円がかかります。
途中下車できる駅とできない駅の考え方は青春18きっぷで途中下車できない区間で紹介しています。
三セクが続く新潟方面の事情は大阪から新潟へ青春18きっぷで行く方法にまとめました。
高山本線で着けば、そこから西へ行けます
特例の条件にある「西富山以遠」は、高山本線の駅を指します。
高山本線で富山に着いた人は、そのまま18きっぷで高岡まで行けます。
氷見線や城端線に乗るのが条件で、降りられるのは高岡と富山だけ。津幡まで抜けて七尾線に入ることもできます。
11時間50分かけて富山へ着いたあと、翌日に使える範囲がここまで広がります。
北陸経由で来た人には青春18きっぷの特例の対象外となり使えません。
高山本線をルートに選んだ人の特例となります。
条件の読み方が細かいので、実際に乗る前に駅で確認してください。
日帰りはできません
片道6時間30分から11時間50分。どちらのルートを選んでも、日帰りは難しい状態です。
高山本線経由なら富山着は18時23分です。着いた日は移動で終わります。
北陸経由の13時03分着でも、その日のうちに大阪へ戻ろうとすれば富山で数時間しか過ごせません。
泊まるなら富山駅前が便利です。翌朝そのまま駅から動けます。
運営者が富山へ18きっぷで行ったのは2017年の夏で、このときも泊まりがけでした。
片道だけ別の手段にするという考え方
行きも帰りも鈍行にすると、移動だけで丸2日が消えます。
観光などをメインとする場合には、片道を別の手段にするの方法も検討してください。
速さを取るなら特急と新幹線です。大阪6時30分発のサンダーバード1号で敦賀へ出て、つるぎ2号に乗り継ぐと富山9時12分着。
所要2時間42分、総額10,090円でした(※2026年9月時点、ジョルダン)。
普通列車の4分の1以下の時間で、料金は倍以上という関係になります。
新幹線で一部だけ短縮する考え方は新幹線でワープする区間と料金の目安にまとめました。
夜行バスもあります。富山地方鉄道の京都・大阪線が、富山発23時00分と大阪発20時50分の夜行便を走らせています。
ただし現在は減便中で、昼行便は運休しています(※2026年9月時点、富山地方鉄道公式)。
料金は時期と便で動くので、予約サイトで比べてから決めてください。
金沢〜富山の高速バスは廃止されました
旧版の記事には「富山から金沢の間は1時間に1本程度高速バスが走っています」と書いていました。
運営者も2017年に実際に使っていて、予約もいらず本数も多い便利な路線でした。
しかし、この路線は2024年3月15日に廃止されています。
富山地方鉄道と北鉄金沢バスの共同運行で、運転手不足と改善基準告示の改正、代替交通の充実が理由でした(※2026年9月時点、報道による)。
富山で待っているもの
富山は海産物の街です。運営者が食べたなかでは、ホタルイカの沖漬けがいちばん記憶に残っています。
白エビや富山ブラックラーメンも名物として有名です。
山のほうへ足を伸ばすなら立山黒部アルペンルートです。
景色もさることながら、ダムの破砕壁から湧き出ている水がおいしく、現地で飲んだコーヒーの味が違ったのを覚えています。
11時間50分かけて着くだけの価値はある、というのが正直なところ。
荷物を増やしたくない日は、帰ってから取り寄せるのもひとつの手です。
よくある質問
Q. 青春18きっぷだけで大阪から富山へ行けますか。
行けます。ただし高山本線経由に限ります。岐阜から高山を通るルートで、全区間がJR線です。
Q. 何時間かかりますか。
高山本線経由で11時間50分、乗り換えは6回です。北陸経由なら6時間30分ですが三セク運賃がかかります。
Q. 北陸経由だといくら余分にかかりますか。
4,000円です。ハピラインふくい1,750円、IRいしかわ鉄道1,330円、あいの風とやま鉄道920円の合計になります。
Q. 高山の待ち時間は短くできますか。
できません。高山から北は列車が1日数本しかないためです。3時間27分を高山観光にあてるか、別のルートを選ぶかのどちらかになります。
Q. 日帰りはできますか。
できません。片道で6時間30分以上かかります。
Q. 富山から高岡や氷見へは18きっぷで行けますか。
高山本線で富山に着いた場合は行けます。氷見線や城端線に乗るのが条件で、降りられるのは高岡と富山だけです。
まとめ
- 18きっぷだけで富山へ行けるのは高山本線経由。11時間50分、乗り換え6回です
- 高山で3時間27分の待ち。高山に寄るなら観光時間に変わります
- 北陸経由は6時間30分で着きますが、三セク3社で4,000円が別にかかります
- 通過特例の区間は2024年3月に変わりました。大阪から金沢経由で富山へ抜ける行き方は対象外です
- 金沢〜富山の高速バスは2024年3月15日に廃止されました
かつて北陸は18きっぷで行きやすい土地でした。
敦賀から先が三セクになった今、1枚で富山へ着く道は高山本線だけが残っています。
時間を払うか、お金を払うか。そこを決めてから出発してください。



コメント
高山本線を利用すれば
大阪から富山まで
18きっぷのみで行けますね
失礼しました、今確認したら18きっぷのみで行けますね。
教えていただきありがとうございます。
追って修正させていただきます。