青春18きっぷはJR各社の在来線に1人1日乗り放題のきっぷです。
1日2,410円で乗り放題というメリットはあります。
その反面、特急や新幹線のような速さが見込めないということもありますので一部新幹線を利用することを考える人もいます。
併用して利用することを「新幹線ワープ」などと呼ばれているので、併用している人も多いようです。
ここでは、青春18きっぷと新幹線の関係について紹介していきます。
青春18きっぷだけでは新幹線を使えない
青春18きっぷの基本的なルールとして、新幹線は利用できません。
「特急券」と「指定席券」を購入すれば乗り放題だから大丈夫じゃないの?と思う人もいると思いますが、
新幹線に乗車するときに青春18きっぷは普通運賃のきっぷと認めてはくれないために、新幹線に乗ることはできません。
自由席であっても青春18きっぷは利用できない
「じゃあ自由席なら大丈夫?」と思う方もいると思いますが、考え方は上と同じで
こちらも普通乗車のきっぷと認めてくれないので、青春18きっぷと自由席券との併用での利用はできません。
ただ、数年前に誕生した北海道新幹線の影響で本州から北海道へ向かう在来線の路線が無くなってしまったために
特例措置として北海道新幹線にだけは
青春18きっぷと同時に購入できる「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を購入することで
新幹線に乗車することは可能です。
本州から北海道に移動する場合は「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を利用
数年前に誕生した北海道新幹線が開通した影響で、本州と北海道を結ぶ在来線がなくなってしまいました。
そこで「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が登場しました。
青函トンネルを在来線で通過できない
これまで在来線や特急などで利用されていた青函トンネルが新幹線の路線として変わってしまったために、
在来線が消えてしまったというのが背景にあります。
ですので、在来線で本州から北海道へ行くという道が途絶えてしまいました。
「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を+2490円で購入しなければならない
「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」は青春18きっぷを持っているとに購入することができ、
値段は2490円(1回1人あたり)となっています。
北海道新幹線の「奥津軽いまべつー木古内」間と
道南いさりび鉄道線「木古内-五稜郭」間を乗車できるというもので
青春18きっぷも持っている人に限り購入することができます。(片道1回につき1枚必要)
こちらは1回分ずつの販売となっています。
5人分もしくは5回とも新幹線を利用したい場合は5枚必要になります。
青函フェリーを利用するなら少しお得に
新幹線オプション券は少し高いと思う人は、青函フェリーを利用してみるという方法もあります。
費用も少し安くなり、大人2040円で函館港まで行くことが可能です。
自分のプランに合わせて選択してみてもよいでしょう。
青春18きっぷと新幹線を併用して長距離移動する
大阪から東北地方へ移動したり、大阪から宮崎や鹿児島を目指す場合であれば1日で到着できない場合もあります。
その場合に短期間だけ新幹線を利用するという方法です(「新幹線ワープ」と呼ばれます)
一例でいうと、静岡から三島や下関から新小倉など乗り換えのタイミングが悪かったり、
混雑が見込まれる区間だけを利用するという方法です。
自分の予定や予算に合わせて組み合わせることが個人により異なってきますので難しいところですが、
青春18きっぷの有効活用という面では、利用を検討してみるのもよいでしょう。
ワープすれば良いか?別の方法を利用するか?
「新幹線ワープ」と同様の考えとしては、
- 他のJRのおとくなきっぷで新幹線を利用する
- 私鉄の特急列車を検討してみる
- 高速バスやフェリーを利用する
- 旅行予定自体を見直してみる
などがあります。皆さんもいろいろとプランを考えてみるとよいでしょう。
考えてみるだけでも楽しむことができたり、思わぬ方法が見つかったりします。
青春18きっぷで新幹線に乗車してもばれない?
それでも「青春18きっぷ」と「特急券」を併用を考えてしまう人もいるとおもいますが、
最近の新幹線の改札は乗車切符と指定券の2枚を改札に通さなければならない形式になっているため
そもそも改札を通ることができないです。
まず新幹線の改札を通れない
それに加えて、青春18きっぷ自体が自動改札に対応していないので改札を通ることができません。
入場券を購入して入ったとしても、改札を出ることはできないのですし、
それがみつかってしまったらキセル乗車として罰則規定の運賃を支払わなければなりません。
逆に新幹線から出て18きっぷを利用する分には構わない
逆に新幹線に正規の料金や他のおとくなきっぷを利用して乗車してから、
在来線に乗り換えるときに「青春18きっぷ」を利用するということについては大丈夫ですので、
改札を通る際に窓口で確認をしてもらってください。
自動改札しかない新幹線と在来線の乗り換え口である場合は、
一旦新幹線から外へ出る出口を利用して、
窓口のある在来線の改札を利用して「青春18きっぷ」を利用して下さい。
博多から博多南でも新幹線は乗れない
また山陽新幹線の終点である博多駅から、新幹線の車庫がある博多南まで運行されている博多南線というものがあります。
ここは新幹線のみの運行となるために、普通運賃にプラス特急料金100円で新幹線に乗られる区間になります。
しかしながら、区間は特急区間となるために青春18きっぷでは乗ることはできません。
新幹線が新設された在来線路線が青春18きっぷが使えなくなる可能性が高い
もう1つ新幹線と「青春18きっぷ」の関係として、新幹線が新設された地方路線の在来線が
青春18きっぷで利用できなくなるということです。
これは、新幹線の開通により在来線が第三セクターに移譲され、
JRの路線でなくなるということがあるためです。
直近で考えられるのは、金沢から福井の間のルートが挙げられます。
乗車はできない新幹線のルートですが、開通される情報はあからじめ知っておくと
「青春18きっぷ」のルート作成にも役立つので情報は入れておくとよいでしょう。
まとめ
青春18きっぷでは基本的には乗れない新幹線ですが、
情報を仕入れたりワープで活用したりすれば
青春18きっぷ自体の有効利用にもつながりますので、
乗れないからと言って情報を入れないのではなく
新幹線にまつわる情報も青春18きっぷに参考にできるものも多いので、
余裕があれば情報集めしてみてもいいでしょう。
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